鼻粘膜焼灼術(びねんまくしょうしゃくじゅつ)
ぜったい噛むこのタイトル。
これは、鼻の粘膜を焼くことで
鼻水を止め、鼻の通りも良くするという手術。
先日、これを受けたのだが「イイ」かも…。
今んとこ副作用はない。
私のことを知っている人なら分かってると思うが、私はとにかく鼻水が出たり鼻が詰まったりと慢性的な鼻炎に悩んでいた。
そのための治療に、しばしば耳鼻科に掛かっていたのだが、いつまでたっても薬、薬で、「一生薬を飲まないかんのか!」と先生に不満を漏らしたら、首記の手術があるとな。
おいおい、先生よー!もっと早く言えよ!薬代や診察代にどんだけ費やしたと思ってんだよ!
というわけで鼻粘膜焼灼術について記す。
鼻粘膜焼灼術には、手段がいくつかあるようで、有名なのは「レーザーで焼く」ことだけど、私の場合は「トリクロル酢酸という薬剤で焼く」というものだった。
効果は「レーザー>トリクロル酢酸」、
手軽さは「トリクロル酢酸>レーザー」みたい。
費用は、保険適用のおかげもあって5000円程度。
効果は1年らしいけど、薬を飲み続けるよりは楽だし安い。
◯コストの参考
以前、服用していた鼻炎用の薬代は月3000円で毎日毎食飲む必要があった。
しかも、毎回処方代が発生するから年間で合計約5万円じゃないか?
一方、この手術だと、初期治療に約5000円、その後、年4回?の検診に4000円、
術後の薬代に1000円で合計10000円ぐらいか?
◯手術の流れ
- 麻酔液を染み込ませたガーゼを鼻の穴に突っ込んで麻酔をかける。
- 15分ほど待機した後、ガーゼを取ってオペ開始。
- トリクロル酢酸が塗られていると思わしき棒を、鼻の穴に突っ込まれて塗り塗り。
- おわり。
時間にして20~30分?
手術といっても拍子抜けするぐらいあっさり。
◯術後
- 麻酔のおかげで術中~術後数時間は痛みはなかったが、だんだん、鼻の中がジンジン痛んでくる。
- 結構痛いので処方してもらった痛み止めを飲む。
- すると痛みは収まる。その後も痛みは無くなる。
- しかし、鼻水は以前のように結構出る。
- あれ?話が違うじゃないかと思ったら、1~2週間は手術による炎症のため鼻水が出るらしい。
- 鼻水にカサブタらしき物体と血がまじる。←これが治っている証拠で問題ない。
- 2週間後、お!鼻が通る!スースーする!
- 眠るときも鼻呼吸できる!
- すばらしい!←今ここ
というわけで、今は快適な鼻呼吸に至っている。
ただ、効果は一年なので来年の今頃に
もう一度、手術する必要があるのだけど。
とはいえ、従来の薬に比べ快適なので大分マシ。
これから花粉の季節になると思うので、
悩んでいる方は一度チャレンジしてみてはどうか。
◯ついでに
鼻炎治療に関する独断と偏見の混ざった整理。
正しくないと思うので参考程度に。
●鼻炎の治療方法
- アルゴンガス手術
- レーザー手術
- 凍結手術
- 化学焼灼術
- 下甲介粘膜切除術
●効果
下甲介粘膜切除術>凍結手術>アルゴンガス凝固術>レーザー手術>化学焼灼術
●痛み・大変さ
下甲介粘膜切除術>凍結手術>アルゴンガス凝固術>レーザー手術>化学焼灼術
●オペ以外の治療方法
- 減感作(げんかんさ)療法
- 薬物療法
- 漢方薬
私も今年の4月に鼻粘膜焼灼術を受けました。
私の場合は鼻中隔湾曲症も相まってかなり程度が酷いということで、アルゴンプラズマ凝固法(アルゴンガスを噴射し、そこにプラズマをかけて粘膜下の肥大部分を焼くらしい)でした。術後しばらく、毎日出る巨大鼻糞塊が凄かった!
それから数か月は、素晴らしく鼻が通って快適でしたが、最近湾曲側がほとんど常時閉、反対側も時々詰まるという具合に効果が薄れてきた模様。先生曰く、一度やると数年効果が持続する人もいれば、数か月で元に戻ってしまう人もいるらしい。私は後者だったと。トホホ・・・
手術に6000円、血液検査や諸費用合わせて10000円程度か。薬を飲み続けるよりは安いし、もとより薬は術前5年近く使ったが、全く効かなかったので、近々もう一度受ける予定。追加は何度でも良いんだって。
鼻中隔の湾曲を完治するのが本当は一番良いらしいが、これをやるには上唇の内側にメスを入れ、顔の皮を鼻の上までめくり上げて内側から鼻中隔の軟骨を取り除くそうな。ひえぇ!とても恐ろしくて受けられない。下手をすると鼻が陥没して、顔の形も変わるとか。私は焼灼を半年毎に受けることにします。