人間のどうしようもない性「飽きる」

4月になり新年度がスタートした。

この時期になると、抱負を宣言したり、
スポーツを始めたりする人が現れる。

4月や1月など、区切りとなる月は
何かを始めるキッカケとなりやすいからだ。

しかし、哀しいかな、
こういったことは続かないことが多い。
(私も含めて…)

その理由のひとつは
三日坊主という格言?があるように
飽きてしまう」からだろう。

この「飽きる」という現象は
人間である以上、避けられない。

「飽き」とは即ち「馴れ」であり、
馴れることによって環境に適応し、身体への負担を減らす、
ということが「脳の仕組み」として備わっているからだ。

したがって、「飽きる」という現象は、
あっても無くても困るものなのだから、
うまく付き合っていくことが、生活する上での得策ではないだろうか。

そのヒントとなりそうな情報として
博報堂の関連会社が面白い情報をまとめていた。

それは「お気に入りの寿命」。

好きになって、飽きて、他に乗り越えるまでの時間を
首都圏の18歳から74歳の男女717名を対象として
アンケートしたそう。

その結果の一部を下記に記す。

  • 恋人:1358日(3年8ヶ月)。
    • 男性:942日(2年7ヶ月)、女性:1576日(4年3ヶ月)
  • 衣料ブランド:1071日(3年)
  • お出かけ着:648日(1年9ヶ月)
  • 健康食品:504日(1年4ヶ月)
  • 流行り言葉:127日(4ヶ月)

うーむ、自分自身に照らし合わせるとなんだか納得。
言い得て妙な結果だわさ。

私の場合、洋服を買いに行くと
店員さんから、こう↓言われることがある。

「このアウターはカタチがベーシックで、
生地も良いから長く使えますよー。
その分、お値段は高めですけどね…。」

確かに長く使えるかもしれない…
しかし、飽きてしまうから着なくなってしまう…
そして、使えるのにまた新しいものを買ってしまう…
ってわけか…。

それを証明するかのように、定期的にアウターを買っている…。
ちくしょー、店員のセールストークにのせられたわー!

個人的に思った「飽き」への対処法は2つ。

  1. 飽きそうな時に変化をつける。
  2. 飽きるものと開き直り、余分な投資をしない。

1.は、世間でもよくいわれていることで
洋服ならカスタマイズする、散歩ならコースを変える、
スポーツなら試合をする、恋人となら変わったプレイをする…ということ。

2.は、何をやってもどうせ飽きるので、
時間やお金などをかけすぎないということ。

とくに「寿命が短い」ものに過大な投資はしない。

このアンケート結果を参考に、寿命が短いものを把握しておけば、
時間やお金の無駄を減らすことに繋がるのではないだろうか。

ちなみに、「お気に入りの寿命」は年々短くなる傾向にあるそう。
その一端を担っているのが、私が関わっている業界の広告(広義の意味での)なんだろうな。

生活総研ONLINE > 研究レポート・書籍 > 生活新聞 > お気に入りの寿命
http://seikatsusoken.jp/publication/detail.php?a_id=2686

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